
夏休みなどは、海へ出かける機会も多くなると思います。海へ行ったらこんな生き物には注意しようということで、浅虫水族館が青森県沿岸の危険な生物を紹介します。地元じゃない方も参考にしてみてください。
海の危険な生き物(毒をもつ生き物)
ウミヘビの仲間
ウミヘビ科はコブラ科に近縁なグループで、性質は攻撃的なものから温和なものまで様々ですが、いずれも猛烈(致命的)な神経毒を持ちます。ほとんどの種は、熱帯〜亜熱帯海域に生息しますが、熱帯〜温帯海域に広く分布する種や海流に乗って北日本沿岸に出現する種があります。
| ■セグロウミヘビ (トカゲ目ウミヘビ科) ![]() |
遊泳力が強く、ウミヘビ類中最も広い範囲に分布します、国内では琉球列島から北海道まで全ての地方で見られます。 ウミヘビ類の中でも発達した頭部に大きな口をもつ、攻撃性の強い非常に危険な種で、過去に死亡例があります。 当水族館でも15年前のオープン時から5〜6年の間に、すぐ近くの浅虫海岸(陸奥湾)や小泊漁港(日本海岸)などで捕獲された3個体を飼育しましたが、餌を与えようとしても給餌用のピンセットに噛み付いてくる程でした。 |
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| ■クロガシラウミヘビ (トカゲ目ウミヘビ科) ![]() |
熱帯〜亜熱帯海域に生息する種ですが、対馬暖流に乗って北海道沿岸にまで出現することが知られています。 首が細く頭部の小さい種ですが、性質が荒いので前種同様に近づかないよう注意が必要です。 沖縄あたりでダイビングする場合にも『首が細くて、頭の小さい連中』には手を出さないでね、ホントに危ないんだから!! |
被害に遭わないために | 被害に遭った場合の応急処置 | 安全に楽しむための装備
硬骨魚類
| ■オニオコゼ (カサゴ目オニオコゼ科) ![]() |
一般にオコゼと呼ばれ、よく知られた毒魚です。青森県では日本海沿岸や津軽海峡沿岸などで見られます。 背ビレ・腹ビレ・尻ビレのトゲに強力な蛋白毒があり、刺されると激しく痛み医療機関での治療が必要となります。浅い磯から水深200mくらいの砂泥底に生息し、あまり活発には泳がず岩の表面や海底でじっとして居ることが多いため、海水浴時などに気づかずに踏んだり触れたりして被害に遭うことがあります。 |
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| ■ハオコゼ (カサゴ目ハオコゼ科) ![]() |
主に本州中部以南で見られる小型の魚で、成長しても全長10cm程にしかなりません。 なかなか可愛らしい魚なので展示用に浅虫周辺で採集することもありますが、オニオコゼほど強烈ではないにしろ背ビレ・尻ビレなどに毒トゲがあり、刺されると激しく痛みます。 ちなみに日本動物園水族館協会調べによると、水族館職員の飼育動物による被害は本種によるものが一番多いんだそうで。実際にうちの職員でも、採集に協力してくれた漁師さんに毒トゲや取り扱い方を説明しているうちに刺されちゃったという困った話もあります。(注:筆者ではない。) |
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軟骨魚類
| ■アカエイ (エイ目アカエイ科) ![]() |
日本各地に分布し、沿岸の砂泥底に生息します。 長い尾の付け根に、強力な毒のあるノコ歯状のトゲを持つことで良く知られています。 5〜8月頃沿岸の浅場で子供を産みますが、子供のエイも立派な(?)毒トゲをもっています。 特に攻撃的ではありませんが、砂底に潜むものを踏まないよう注意が必要です。 |
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腔腸動物 (クラゲやイソギンチャクの仲間)
| ■アカクラゲ (旗口クラゲ目オキクラゲ科) ![]() |
日本各地でミズクラゲの次に良く見られる種で、直径20cm程の傘(さん)に赤茶色をした放射状の縞模様が有ることから『連隊旗クラゲ、ハクションクラゲ』などと呼ばれる事があります。 傘の下に伸びる触手に刺胞(しほう)と呼ばれる毒の発射装置があります。 皮膚を刺されてもかなり痛いですが、目に入ったりするとそれはもう大変ですから気をつけましょう。(筆者も以前、採集中に目の縁を刺されて、泣いた泣いた…) |
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| ■キタカギノテクラゲ (ヒドロ虫目ハナガサクラゲ科) ![]() |
日本海や陸奥湾に生息していますが、体が透明で傘の直径が15〜25mmと小型なため目に付きにくい種です。海藻類の繁茂した磯回りを泳いでいて、特にクラゲらしきものも見当たらないのに、露出した皮膚にピリピリした痛みを感じた場合は本種による被害が考えられます。刺された部分が広範囲にわたる場合は、重い症状となることがあり、ロシア極東沿岸でも多くの被害が報告されています。 |
| ■アンドンクラゲ (立方クラゲ目アンドンクラゲ科) ![]() |
北海道以南の日本海および青森県以南の太平洋から知られています。 遊泳力、刺胞毒ともに強いことで知られ、刺されると激しく痛み火傷に似た炎症を起こします。このため英語圏では「海のスズメバチ」(Sea Wasp)と呼ばれ恐れられています。 この仲間には毒の強いものが多く、国内では沖縄近海に時として死亡原因となるハブクラゲ(Chiropsalmus属)が、オーストラリア北部沿岸には最強の殺人クラゲ;キロネックス(Chironex属)が生息しています。 |
| ■シロガヤ (ヒドロ虫目ハネガヤ科) ![]() |
青森県から沖縄県までの浅海で普通に見られます。岩礁に付着して生活し、群体は高さ10〜20cm程になります。羽状の枝が伸びた姿は植物のようにも見えますが、実はクラゲやイソギンチャクと同じ腔腸動物の仲間で同じく刺胞毒をもっています。 磯遊びや海水浴等のおりに誤って触れると、その部分がヒリヒリ痛みやがてミミズ腫れになります。 |












