
皆様からの質問と回答を掲載しました。
皆さんの素朴な疑問もお待ちしております。どうぞ、 こちらからお気軽にお寄せ下さい。
あなたの疑問が、スッキリ解決。 水族館がもっと楽しくなります。
- ウニはどうやって動くのでしょうか?
- クラゲは何を食べているのですか?
- エビやカニなどをゆでたり、焼いたりすると赤くなるのはなぜでしょうか?
- サメとシャチはどこが違うの?
- マンボウって、寝るときは水平になるの?
- 海水の塩分濃度はどれくらいですか?地域によって異なるものなのですか?また、地域差があるとしたら、水族館の水槽ではどのような濃度管理をしているのですか?
- アザラシの体重はいったいどうやってはかるのでしょうか?アザラシはおとなしく計りのうえにいられるのでしょうか?また、アシカの場合はどんな体重計を使うのでしょう?
- 電気ナマズは、なぜ、自分が発した電気に感電しないのでしょうか?
- イカの生態について、なるべく詳しく教えてください。 例えば、イカは何故夏場にしか日本の水族館で見られないのか? また、イカはどうやって泳ぐとか
- カニはズワイガニ、タラバガニ、ケガニ等 聞きますが、どのように分類されるのでしょうか?
ウニはどうやって動くのでしょうか?
ウニには、硬い「とげ」の列の間にそれとは別に管足と呼ばれる「あし」の列があります。この「あし」は、ナマコやヒトデと同じように伸び縮みし、先が吸い付くようになっています。この「あし」を使って、「とげ」で体をささえながら歩きます。
クラゲは何を食べているのですか?
主にプランクトンを食べています。体の大きな種類の中には魚をつかまえて食べるものもいるそうです。浅虫水族館では、「ブラインシュリンプ」という餌をあげています。
エビやカニなどをゆでたり、焼いたりすると赤くなるのはなぜでしょうか?
エビやカニいわゆる甲殻類を加熱調理すると赤くなるのは、タンパク質と結合しているアスタキサンチンという色素が、加熱によってタンパク質と離れて、本来の赤色になるためです。
サメとシャチはどこが違うの?
サメは、軟骨魚類と呼ばれる魚の仲間で、シャチは、魚ではなく、私たちと同じ哺乳類の仲間です。その違いは、
- 呼吸の仕方です。 魚の仲間は、目の後ろにあるエラから水中の酸素を取り入れて呼吸をしますが、シャチは、人間と同じように肺で呼吸するために、水面に上がってきて、頭の上にある鼻で呼吸します。
- 体温です。魚の仲間は、周囲の水の温度によって体温が変化しますが、シャチは人間と同じように36度前後に体温を保っています。
- 子どもの産みかたです。魚の仲間は、ほとんどが卵を産みますが、シャチは赤ちゃんを産みます。
- 尾ビレのつきかたと使い方です。 サメの尾ビレは、体の上下と同じように縦についていて、左右に振って泳ぎますが、シャチは体の上下に対して水平についていて、その尾ビレを上下に振って泳ぎます。
マンボウって、寝るときは水平になるの?
漁師がマンボウをみかけるのは、垂直に立った背びれを水面にぽっかりだして浮いているところか、横になって浮いているところだそうで(これをマンボウの昼寝と名づけている)、水平になって浮いているのは事実のようです。
マンボウが昼寝をしていると、小さな魚たちが泳ぎ寄って、からだをこすりつけているらしいのですが、これは、傷ついた魚たちがマンボウのからだから出る液体で傷をなおしているという説やからだについた寄生虫をおとすための動作だとかいろいろな説があるようです。いずれにしても、水平になって浮いている理由はよく解っていないようです。
海水の塩分濃度はどれくらいですか?
海水の塩分濃度は、海水1キログラム中に溶けている塩類のグラム数で表現し(重量千分率:パーミル)、およそ33〜37パーミルですが、地域差があります。
例えば、北アフリカの乾燥地帯の内海では、水分蒸発量が、降水量や河川による流入量をかなり上回るため、塩分濃度の最も高い地域になり、逆に、降水量が多く河川から大量の水が流入する東南アジアなどの熱帯雨林地域は塩分濃度が低くなるようです。
また、北極などの高緯度地域も降水量が蒸発量を上回ること、氷が溶けた真水が加わることから比較的塩分濃度が低いようです。さらに、沿岸の影響が少なくなる外洋では、一般的に塩分濃度の違いは少なくなります。浅虫水族館で飼育している海水魚は、そのほとんどが太平洋などの外洋に生息しているものを集めてきており、浅虫沖から取水している海水の塩分濃度と大差がないと考えられるため、特に塩分調節はおこなっていません。生息域による水温の調節で対応しています。
アザラシの体重はいったいどうやってはかるのでしょうか?
アザラシはおとなしく計りのうえにいられるのでしょうか?また、アシカの場合はどんな体重計を使うのでしょう?
アザラシ幼獣の場合には、箱やカゴに入れて体重計に載せ、目盛りが安定したところで計測した後に、風袋を引きます。目盛りが安定…と言うのがミソで、動物がどうしても落ち着かない場合には、飼育係が抱き抱えたり、押さえ込みを掛けた状態で一緒に体重計に載ってしまうと言う方法も使います(危険な動物には出来ませんが・・)。
さて問題になるのは、アシカやセイウチなどの大型の動物の場合です。下手に刺激すると危険ですから、このような場合には事前に係員の出すサインに合わせて体重計に乗ったり・オリに入ったりするような訓練をしておきます。
こんな風にして直接体重を測ったり・オリごと重さを測ったりします。使用する体重計は、釣り下げ式の秤や人間用のヘルスメ−タ−です。最近では薄いプラットフォ−ム型の電子秤が使われている様です。この秤は、厚さ10数cm程の平板状なので、台付けやランディングの訓練をすれば、アシカ・セイウチ・イルカ・シャチ等にも対応可能だそうです。
電気ナマズは、なぜ、自分が発した電気に感電しないのでしょうか?
質問では電気ナマズでしたが、電気ウナギ等を総称した電気魚としてお答えいたします。
まず、発電のしくみですが、電気魚は筋肉細胞から変化した電気細胞をたくさん持っています。多数の小さな電気細胞が直列に並んで電気柱を作り、その電気柱がいくつか並列に並んで電気器官ができあがっています。つまり多数の小さな乾電池が直列、並列に並んだバッテリーを体の中に持っているわけです(これらが体の大部分を占めます)。
これらの細胞は神経とつながっていて運動神経の刺激で一斉に興奮し、放電します 。そして、発電器官の内部や表面は絶縁組織で覆われているので、発生した電流は体内には流れず器官の中軸をとおり電気抵抗の低いほうから流出します(電気ウナギの場合前方で電気ナマズは後方)。
これら電気魚は放電するとピクピク動くので、全く感電していないとは言えないのですが、体内に電気抵抗の高い脂肪を多量に貯えていることと、神経系の大部分を絶縁組織で厚く覆っているため、自分の電気で自分がダメージを受けることはないようです。
また、この場合心臓自体が影響を受け難いことも必要条件ですが、この辺はあまりよく解っていません。発電器官の被覆が破損していたり、魚体が水の外にある場合は、この感電作用がより顕著に確認されるので、電気を出すのも、時と場所、そして体調を選ぶべきだということでしょう。
イカの生態について、なるべく詳しく教えてください。
浅虫水族館で飼育しているスルメイカで説明いたしますと、日本周辺のスルメイカには、3つの系統があるとされています。それは、それぞれの生まれた時期や回遊コースなどが異なるもので、冬生まれ、秋生まれ、夏生まれの系統に分けられます。
浅虫水族館で飼育しているものは冬生まれの群と呼ばれるもので、これは九州西南部海域で産卵されたものが列島沿に北上し、夏頃青森県近海に達するという群れです。確かにスルメイカは夏から秋にかけて旬と言えるのですが、青森県近海にこの時期しかスルメイカがいないというわけでもありません。
浅虫水族館で夏場にしか展示を行っていないのは、展示水槽がウミガメ水槽を利用しているため、ウミガメを屋外水槽に移動できる夏場しか展示ができないという事情と、寿命が短く、飼育も非常に難しいので通年展示が困難であるということからで、夏場の季節展示としています。
また、イカの泳ぎかたですが足の付根付近に漏斗と呼ばれるものがありますが、これは排泄物、墨を出すほか泳ぐ時にも使います。漏斗から噴出するウォ−タージェットの反動で後方へ進み、前進する時は漏斗を180度回転させジェット噴流を後方へ向かって出します。体の向きを変えたい時は、漏斗を曲げてその反対方向へ水を吹き出して回転します。
カニはどのように分類されるのでしょうか?
カニは、節足動物(脚がいくつかの節からできているもの)の十脚類(胸の脚が5対、歩くために用いられるもの)に属します。十脚類は、さらにエビ類、ヤドカリ類、カニ類の3つに分けることができます。
エビ類は腹部が長く、その各節に泳脚(読んで字の如しです。泳ぐための脚)がついています。一方、カニ類は腹部がかなり短くなって胸の下にたたまれてしまい、泳脚は退化して無くなっています。このエビ類とカニ類の中間の型がヤドカリ類ということになります。タラバガニは「カニ」という名前がついていますが、分類上はこのヤドカリ類に属 しています。
カニのオス・メスは腹部にある、いわゆる「カニのふんどし」で簡単に見分けることができます。オスのそれは幅が狭いのに対して、メスのは幅広くどっしりした感じです。また、メスの脚には卵が付きやすいように毛が生えています。
一般に食用にするカニの中では、ケガニはクリガニ科に属し、ズワイガニはクモガニ科、ワタリガニとも呼ばれるガザミはその名の通りワタリガニ科です。ちなみに世界最大のカニは、水族館でも人気の高いタカアシガニで、体長3メート ルにもなります。味のほうもさぞかし、と思われがちですが、残念ながら食用には向いていないようです。



